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ネジの応急処置

シザーのネジのトラブルは一番厄介に思える。

一応規格は有るのだが、各メーカーで独自の形状を持つことが多く、その種類は多種多様だ。

研ぎ師が仕事をするときも、分解、組み立ての際に紛失しない様に結構緊張する。

 

日々ハサミを扱う理美容、トリマー技術者にとって一番遭遇するネジの不具合は「弛みやすい」と云うことだと思う。

 

単に開閉感がキツイ、ユルイのであれば自分で調整できるが、締めたつもりが使っているうちに緩くなってしまう…ということは良くあると思います。

 

自分で出来る応急処置を紹介するので参考にしてほしい。

 

画像は普通のネジだが、ネジの頭にスリットが入っているのが分かる。

通常、ネジの調整はこのスリットに、薄いマイナスドライバーの様な物を突っ込み、これをハンマーで叩き拡げる。

 

だが、この方法は少し難しく、ネジの材質によって割れてしまったり、径が拡がり過ぎてメネジに入らなくなってしまったりするので自分で調整するのは止めて置いたほうが無難だろう。

 

応急的な処置だが、本当に困った時は、ネジの溝部分に、縦方向にネジロック剤を入れてみてほしい(ホームセンターに売っている)

入れ過ぎてはいけない。

 

5分程度である程度固まるので、その状態で組み立てるのだ。

ネジロック剤が程良い感じでネジの溝に広がり締め付け感が増すと思う。

 

繰り返すが、応急処置であり、研ぎに出すのが一番です。

心ある研ぎ師であれば何も言わなくても無料で調整してくれるはずです。